[アップデート] Amazon EC2 のオンデマンドキャパシティ予約が将来の日付を指定した予約に対応しました
はじめに
Amazon EC2 のオンデマンドキャパシティ予約で、将来の日付を指定して予約できるようになりました。
5日以上先の日付を指定して予約できるようになった!
オンデマンドキャパシティ予約とは
オンデマンドキャパシティ予約は、特定のアベイラビリティーゾーンで EC2 インスタンスの起動枠を予約できる機能です。今回のアップデートで未来の日付を指定した予約が可能になりました。将来必要となるコンピューティングリソースを事前に予約できるため、計画的なスケーリングを担保できます。
オンデマンドキャパシティ予約の開始日は、今すぐか、5 日以上先の将来日付指定のどちらかです。
ドキュメントの中から新機能の将来日付指定に関する重要なポイントをまとめておきます。
重要ポイントまとめ
制限事項
以下の制限事項があります。
- 予約可能なインスタンスファミリー:C、I、M、R、T
- 最小予約数: 100 vCPU 以上(例:m5.xlarge × 25 インスタンス)
- 最短予約可能日:5 日先(推奨は 56 日前までの予約)
- 最長予約可能日:120 日先
予約可能かは AWS の判断が入る
ユーザーからリクエストのあったキャパシティ予約は AWS 側で提供可能か判断されます。通常は 5 日以内に評価が完了します。
推奨の申請方法
推奨は 56 日前までの事前予約と、コミットメント期間(インスタンスを使う期間のこと)の指定は 14 日間です。
やってみたかった
最低要件が 100 vCPU 以上だったため、利用予定もないのに検証コストかかりすぎるため試すのは断念しました。
この先に進むにはお高い検証費用が...
また、明日からの予約はできなく、最低でも 5 日前に予約する必要があります。AWS が予約枠を提供可能かの判断に 5 日以内と記述があるため、こちらの判断待ちの日数に合わせた設定のようです。もし近々で必要なら従来から申し込み可能な、「今すぐ」のオンデマンドキャパシティ予約をご利用ください。
おわりに
AWS ParallelCluster がオンデマンドキャパシティ予約をサポートしております。定期実行する HPC インスタンスが必要で、日に数時間分のリソースを事前に予約できるなら検討したかったのですが、HPC インスタンスは対象外でした。HPC インスタンスはオンデマンド起動しかサポートしていないこともあり、オンデマンドキャパシティ予約と相性が良いように思えました。私の検討していたユースケースにははまらなかったのですが、アップデート内容を調べたついでにポイントをまとめました。
以下の様なケースで、定期実行時の潤沢ではなさそうな HPC インスタンスのキャパシティ不足を懸念していました。